初期識字(Emergent Literacy)
初期識字(Emergent Literacy)とは、子どもが正式に読み書きを学ぶ前に、言語や文字の仕組みを自然に理解し始める段階のことです。これには、本の扱い方を知る、文字を認識する、言葉の音に気づくなどのスキルが含まれます。
初期識字の主な特徴
- 文字に興味を持ち始める(看板や絵本の文字を指さす)
- 本をめくる、絵を見て話を作る(「読むふり」をする)
- ひらがなやアルファベットを見分ける
- お絵描きや落書きが「文字」に発展する(ぐるぐる書きが徐々に単語っぽくなる)
- 歌やリズム遊びで言葉の音に気づく(「りんご」と「りす」の「り」が同じだと気づく)
例えば、子どもが「ママ」と書かれた文字を見て「ママって書いてある!」と言うのも、初期識字の発達の一部です。つまり、「正式な読み書き学習の前段階として、言葉や文字に親しみ、自然に学ぶプロセス」なのです。